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日本一は目指さない

  商品の広告でよくあるのが、「〇〇一」、「最速」、「最大」の様に、一番優れた商品である事を強調した広告です。特に問題はないですが、効果もありません。

  広告で「〇〇一」等のフレーズを聞いた時、どう反応するか想像してみてください。ほとんどの読者の方は、これといった反応はないはずです。少なくとも、本当にその商品が一番だと鵜呑みにはしないはずです。それほど私たちは、広告内に使われている「〇〇一」と言う言葉に麻痺しています。

  「〇〇一」になる代わりに、「〇〇初」になってください。「〇〇初」と言うのは、とても強い印象を人々に与えます。良い例が、人類初の月面を歩いた宇宙飛行士の名前は誰でも知っている様に、ニールアームストロング船長ですが、アームストロング船長と同じ月着陸船で着陸し、アームストロング船長の数分後に月面を歩いた宇宙飛行士の名前を知っている人はまれです。この様に、「最初」と「その後」とでは大きな違いが有るので、業界一ではなく、業界初を目指してください。

  「〇〇初」を目指すと言っても、特別な物を発明する必要は有りません。あなたの常識であっても、一般に知られていない事が有れば、他の商店よりも先に公表するだけでいいのです。例えば数年前、日本で狂牛病の牛が発見された時、100%安全の看板を掲げた生肉店が有りました。その店の仕入れ先で、どの肉がどの牛から取れた肉なのかトラッキングしていたので、安全を保障できたのです。もちろん、他の生肉店でも、トラッキングを実施している業者から仕入れていれば、安全を保障できました。さらに、トラッキングをしていたのは生肉店ではなく卸の業者がやっていたにもかかわらず、真っ先に声を大にして公表しただけで、その生肉店の専売特許の様に報じられ、集客効果は目を見張るものがありました。先ずは、あなたの商品の隠れた「〇〇初」を探してください。

  もちろん、あなたの商品に、他では無い仕様を付け加えられれば、それに越した事はありません。その際、ほとんどの商店は、その商品がいかに他の商品よりも優れているかを強調しますが、その仕様を導入したのは、あなたが最初である事を強調してください。前記した様に、より効果的であるだけでなく、あなたの競争相手は、より優れた製品を作る事ができますが、あなたが得た「初」を破る事はできません。

© 2005年4月