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情報のパワー

  孫子の兵法が、管理職育成のための教材に利用されている事を聞いた人も多いと思います。そこで今回は、兵法の中で孫子が最も重要と述べている「諜報」を、ネットショップの運営に当てはめて解釈してみましょう。

スパイ

  先ず、簡単に孫子の言う「諜報」の要点を商店運営の観点でまとめると、内通者を買収して、同業者が、次にどんな商品を販売しようとしているか、どの会社と契約をしようとしているかなどを探り出し、仮に、新たな契約を結ぼうとしているのであれば、その契約を横取りしてしまおうと言う様になります。私が最初に受けた印象は、かなり汚いやり口だけど、本当の戦争では正々堂々と戦っていては勝てないのだろうと言う物でした。しかし、時折耳にする産業スパイ発覚のニュースは、おそらく氷山の一角で、大企業の間では日常茶飯事に行われているのかもしれません。

情報収集

  もちろん、産業スパイ活動は、法律に違反します。ですが、法律に触れない範囲の情報収集でも、会社の運営を左右する情報が得られます。一番影響の大きかった例は、マイクロソフトです。マイクロソフトは、IBMからOS提供の話を持ちかけられた時点では、OSを開発していませんでした。ですが、IBMの知らない会社がOSを開発している事を知っていました。そこで、その会社からOSを買い取り、IBMに「DOS」と言う商品名で売り付け、今のマイクロソフトが有ります。せこいと言えばせこいですが、大成功には変わりありません。マイクロソフトは、特別スパイ活動をして、他社がOSを開発している事を探り出した訳ではなく、同業者がどんな商品を持っているか、ちょっと気にかけていただけです。この様に、法律に触れない範囲の情報収集でも、会社の将来を大きく左右する情報が得られます。

情報処理

  さらに、情報の収集だけでなく、その集めた情報を有効に活用しなければ、なんにもなりません。前記したマイクロソフトの例では、「IBMがOSを必要としている」と「同業者が独自のOSを持っている」とがキーになる情報ですが、それらを個別に見ている分には、特別大した事ではありません。これら二つの情報を結びつけて(有効利用して)、初めてIBM相手に一儲けできる策を編み出す事ができます。この例では、たった二つの情報を利用しただけですが、現実には、数多くの情報を基にする事で、より確実に成功する計画を立てられます。情報収集だけではなく、収集した情報をいかに活用するかも成功への重要な鍵です。

© 2011年10月