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勝てない価格競争

  商品をより安く販売している商店にお客が集まるのは、衆知の事実です。だからと言って、安売りをすれば儲かると言うわけでもありません。

利益の変化

  まずは、PRESIDENT NEXT Vol.14 に掲載された、利益に影響を与える要因とその影響の割合を見てみましょう。

価格

変動単価[1]

数量

固定費[2]

が10%変化すると

150%

120%

30%

20%

利益が変わる

  • [1] 商品の仕入れ値、PayPalやカードによる支払いの手数料等、製品の販売数に伴って変わるコスト
  • [2] サーバーレンタル料等、売上に関係なく掛かるコスト

薄利多売

  経営者が、真っ先に考える利益を増やす方法は、薄利多売です。これを、上記の算定方法に基づいて、効果をシミュレーションしてみます。価格を一割引にした場合、利益が150%減ります。それを数量で補うのが薄利多売ですが、単純計算では、販売数を50%[3]伸ばして、やっと値引きして減った利益の埋め合わせができます。実際には、集客数を伸ばすための広告費や、50%増えた販売量を捌くため従業員を増やすなど、変動費が上がり、現状維持すら望めません。

厚利少売

  現実的な方法は、製品の単価を上げて利益を得る方法です。その際、経営者が一番気にするのは、製品の価格を上げた事で販売数が減ることです。しかし、同様にシミュレーションをすると、価格を一割上げれば、利益が150%増えるので、販売数が半分[4]になっても、今までどおりの利益が得られる計算になります。販売力に限度のある、個人経営のネットショップにおいては、薄利多売では運営が行き詰まる事は明白です。「お金の本質 」で説明した様に、金銭的価値は人間の妄想なので、そこをうまく利用して、より高値で商品を売る経営を行う様にしてください。

  • [3] 販売数が10%増えると利益が30%上がるので、販売数で150%の利益を上げるには、10%増しの5倍(150%÷30%)、50%増(現状の1.5倍)の販売数が必要。
  • [4] [3]と同様に、販売数が10%減ると利益が30%減るので、10%の5倍の50%減ると、利益が150%減る。

© 2016年8月