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正当な価格

  利益を上げる方法の一つに、原価率を下げるものがあります。ですが、あまりにも下げすぎて、定価に見合わない商品を売っていては、お客が離れて行ってしまいます。

ぼったくり

  まず始めに、私の実体験をお話しします。「Half Moon(半月)」と言うお菓子を購入した時の話です。丸い黄色のスポンジケーキのありきたりなお菓子で、12個入りの箱には、ケーキを半分に切って、中にクリームが入っている事が分かる写真が載てありました。ちょっと気が向いたので一箱購入しました。家に帰って開けてみてびっくり。確かに12個入っていましたが、半分に切った文字通り「半月」が12個、まんまるの「満月」では6個分しか入っていませんでした。しかも、半月の大きさも箱の写真と比べると3分の2ぐらいしかないうえに、ケーキが箱の中にぴったりつまっているわけではなく、小さな半月が必要以上に大きな箱にまばらに入っているだけでした。さすがにぼったくられた気持ちになって、二度と同じ商品を買うものかと思いました。

消費者の反応

  お菓子を作った会社にしてみれば、半月の大きさを小さくする事で、製造コストを下げ、箱の大きさや写真を匠に使い、消費者に商品を誇大表示して、販売の促進を計ったのでしょう。確かに、なかなか効果の高い誇大表示でしたが、箱を開けた瞬間にそれがバレてしまっては、後の販売に繋がりません。もちろん真相は分かりませんが、その後「Half Moon」を店頭で見たことはありません。

等価

  かと言って、最近話題になっている、過剰サービスを低料金で提供する様に、利益をギリギリまで削った安値で商品を販売していても、儲かる訳ではありません。大切なのは、商品に見合った等価で商品を販売する事です。その等価は、儲け代が原価の何パーセントとかの様に数式で割り出されるものではなく、「お金の本質 」で詳しく述べたように、消費者が「等価」と感じる値段です。しかし、「Half Moon」の様に、箱を開けた瞬間に、ぼられたと悟られるのではなく、何十年も定価に見合った商品だと信じさせ続けられる等価である事が肝心です。

© 2017年5月